必死のパッチな男性は素敵だ!
あいみょん
名前がファンシーですね。
しかし、音楽は男性っぽい
楽曲は変幻自在、
男性目線で描く生々しい歌詞、
メロディーも美しい。
素晴らしいです!
あいみょんの名前、大人の男子には手に取りずらい。名前で損してるかと思います。ざんねん!
父親が音響関係の仕事をしており、音楽好きの父の影響で、小さい頃から浜田省吾、吉田拓郎、尾崎豊、小沢健二などの男性シンガーソングライターの音楽を聴いていたそうです。
彼女の楽曲には影響を受けた音楽の面影が微かに残ります。
好きな女性に対しての男性が必死なさまが好きで、なおかつ、それが憧れの対象であるため、男性目線の曲を多く作るようになったそうです。
女性ボーカルが歌う男性目線の歌は、カバー曲以外では少ない気がします。いい違和感があって、私にとっては新鮮でした。
この「ら、のはなし」は、あいみょんさんの良いところがつまった曲だと思います。
イントロのピアノ、鼓笛隊のタイコ
意思を決めて前に進かのような表現です。
そして、第一声が本当にいい声だぁ!
君のいない世界で
僕が生きるとすれば
それはそれはとても
居心地が悪いことだろう愛しい人のためなら
なんでもできるつもりさ
急に展開変わります。
そして絶妙な切り替えの、「ら、」です。
ただそれは
君がとなりにいてくれたら、の話だから。
こんな歌気持ちが悪いだけだから
ああ 余裕を持って人を
好きになれる人ってこの世にいるのかな
「こんな歌気持ち悪いだけだから」の歌詞が、ファンが言うところの突き刺さるワードというやつですね。確かにキラーワードです。
"気持ち悪い🤢" 歌詞に使わないようにする言葉ですが、使える勇気がすごいですね。
最後に、「余裕を持って好きになれる人っているのかな?」という言葉があり、好きになると余裕がなくなり、アップアップしてしまう、すごく素朴で純粋な僕を勝手に想像してしまいます。
突き刺さる直接的な表現と間接的に伝える表現がうまくミックスされてて非常に面白いです。
さらに曲名でもある「ら、」からの展開が本当に素晴らしい楽曲と思います。
なんてうまい歌詞と曲だぁ!
後半では
好きな人の持っている何かを欲しがる自分、
好きな人が他人を好きになるのが嫌な自分、
って、話なんだけどさ。
これってやっぱり気持ち悪いかなああ 理想なんてものは
早いうちに捨ててしまうのが楽だろうな
何か自分のことに置き換えて想像できてしまいます。同じように思ってしまって、でも、こんなこと思ってるのおれ気持ち悪いぞってたまに思うことあります。
君との恋を望みながら
誰かの不幸を願いつつあるよ
そんな僕の思いつきも
結局は君がとなりにいてくれた
ら、の話だから。
こんな歌気持ちが悪いだけだから
ああ 余裕を持って人を
好きになれる人ってこの世にいるのかな
この曲を聴いていて、余裕が持てないような時のほうが自分にとっては幸せな期間なのかもしれないと思いました!
となりにいてくれたらいいな
って言えればいいですね!
音楽ソムリエ
なゆた