この曲にはRADIOの良いところがにじみ出てるんだ!
ラジオが好きなんで、この一曲。
小さい頃、ラジオは唯一の音楽情報源でした。
私はあまりメッセージを送ったことはなかったのですが、ラジオネームでの投稿など、DJとリスナーとのやり取りが面白いです。
「おもしろラジオネーム」で検索すると、
・ドナルド脱臼
・ボーイフレンドはカブトムシ
・イケメンは事故に会え
などなどセンスのよい面白ラジオネーム並びます。
ラジオには独特の空気感があります。テレビやメディアにはあまり登場しないミュージシャンでも、何故かラジオでは気さくに話をしてくれたりしますね。ラジオの魅力です✨
KICK THA CAN CREWは1997年に結成された3人MCのヒップホップグループです。2004年には活動を休止していましたが、2017年に再始動しています。
KICK THA CAN CREW Official HPより
メンバー
LITTLE(MC)
MCU(MC)
KREVA(MC)
全部アルファベットですね。読みにくい!
MC(エムシー)は、ヒップホップ・ミュージックではラップをする人のことを言います。元々はラッパーが盛り上げ役や司会者も兼ねていた時代の名残だそうです。
この "DJDJ" は彼らの9枚目のシングルで、アルバム「magic number」に収録されています。
曲は題名の通りRADIOのディスクジョッキー(DJ)を題材にしたものです。DJが語りかけるようにして曲が進んでいきます。
始まりは
俺がUDJだ 皆調子どぉ?YO!! 行くぞ 今夜も ON&ON
くだらないトークから 真面目なトークまで 届けるぜ 遠くまで
ガンガン待ってんぜ 感想や意見 そこから生まれる感動が
日本中のリスナーの耳に響き 渡るぜ そうあなたに 君に
悩みごとでも何でも答えるぜ 俺とTWOターンテーブル
君のグチ お前の一発 ギャグでも芸でもPICK UP
伝えるぜこの電波で いっそ飛ばしちゃえ天まで
だからくまなく最後まで CHECK IT OUT! お相手はUDJでした
日本語ラップの韻とFLOWが本当に心地よいです。このラップいとも簡単そうに歌っていますが、すごい技術だなと思います。日本語ラップかっこいい!
歌詞はラジオについて、小気味良くどんどん進んでいきます。
サビ部分は
My name is DJ,DJ
何だっていい 誰だっていいぜ 聴いて
(DJ,DJ)見えない君に俺から打ち明ける
(DJ,DJ)見えない俺と君とが向き合える
見えない相手と向き合えるっていいですね。今はSNSがあるので交流の仕方も多様化していますが、知らない人同士が、同じラジオ聞いて一つのコミュニティでつながる、ラジオの良いところです。
そしてMCU、クレバ、リトルの三者三様の見事なラップが彼らの魅力です。三人になると魅力が掛け算されている!?個性の融合が素晴らしい!
ラジオは今でもよく聞いています。
インターネットと違って、こちらが要求しない情報も入ってくるので、少しまどろっこしいかと思うこともあるのですが、だからこその新しい発見があります。
また当時ラジオを聴くのは、夜遅く、深夜の丑三つ時が多かったので、この曲の夜っぽさが、非常に好きです。
あっ、15年以上経ってもMCUさんだけ変顔しているのに気づいた!
音楽ソムリエ
なゆた

- アーティスト: KICK THE CAN CREW
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- 発売日: 2003/01/01
- メディア: CD
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