音楽ソムリエ

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RADWIMPS (2006年, 有心論)

この楽曲は究極のエキサイトメントソングだ!

 

RADWIMPS(ラッドウィンプス)は2001年に結成された4人組ロックバンドです。

 

バンド名はradicalのスラングで「すごい」「いかした」などの意味を持つ「rad」と、「弱虫」「意気地なし」という意味の「wimp」を組み合わせた造語で、「いかした弱虫」のような意味になります。

 

メンバー
野田洋次郎(ボーカル・ギター・ピアノ)
桑原彰(ギター・コーラス)
武田祐介(ベース・コーラス)
山口智史(ドラムス・コーラス)

 

2015年にドラムスの山口さんが持病であるフォーカル・ジストニアと呼ばれる神経症が悪化したため無期限休養中とのことで、現在は3名 + サポートドラマー2名で活動しています。

 

ボーカルを担当している野田洋次郎さんが作詞・作曲を手掛けており、恋愛、特に身近な愛の歌を題材にした曲が多いです。


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RADWIMPS Official HPより

 

 

一般的な有神論(ゆうしんろん)は「神は存在する」という主張のことです。

 

この楽曲のタイトル "有心論" は、神→ 心ともじったもので、「神様は信じられないけど、自分の心なら信じられる」という想いが込められています。

 

この楽曲も恋愛の歌ではありますが、これまでの音楽にはなかったような斬新な楽曲だと思います。

 

最後に至るまでの楽曲の盛り上げ方が本当に秀逸で素晴らしいです。エキサイトメント!

そして複雑に鳴るギターサウンド、さまざまな工夫と仕掛け、飽きることなし。

 

 

まずはアコースティックギターと静かな呟くようなイントロで始まっていきます。

 

今まで僕がついた嘘と
今まで僕が言ったホント
どっちが多いか怪しくなって 探すのをやめた

自分の中の嫌いなところ
自分の中の好きなところ
どっちが多いかもう分かってて 悲しくなった

 

自分に自信が持てない気持ちがうまく表現されています。それに合わせるかのような、ゆっくりと静かに始まっていきます。

 

このような静かな曲調の時、ボーカル野田さんの声がすごく綺麗に聴こえます。これは他のバンドにはないRADWINPSの特長だと思います。そして激しいギターサウンドが流れてきます。

 

どうせいつかは嫌われるなら 

愛した人に憎まれるなら
そうなる前に僕のほうから 嫌った僕だった
だけどいつかは誰かを求め
愛されたいとそう望むなら
そうなる前に僕の方から 愛してみてよと

 

君があまりにも綺麗に泣くから
僕は思わず横で笑ったよ
すると君もつられて笑うから
僕は嬉しくて泣く 泣く
明日を呪う人間不信者は
明日を夢見る人間信者に
もう昨日を探していた僕はいない いない

 

サビのメロディーも美しいですが、そこへとつながる、ここからの早口歌詞が見事!

ものすごく特徴的な盛り上げ部分です。

RADWINPSの独特の言葉のチョイスやリズム表現方法が素晴らしいです!

 

君は人間洗浄器  この機会にどのご家庭にも
一つは用意していただきたい
こりゃ買わない手はない嘘ではない
驚くべき効果を発揮します  新しい自分に出会えます
ただ中毒性がございます  用法・用量をお守りください

 

"こりゃ買わない手はない嘘ではない"

言い回しが独特で、RADWINP的な歌詞で形成されています。ミュージックビデオのテレビショッピングもリンクしていてすごく面白いです!

 

こんなキャッチフレーズを書こう
やっとこさ君のクローンが成功したときにでも
だって君は世界初の  肉眼で確認できる愛
地上で唯一出会える神 様

 

このフレーズ、なだれ込むような音楽、一瞬の静寂と「かみ さま」めちゃくちゃ心地よい。さらなる盛り上がりをそのままにサビへとなだれ込んでいきます。

 

誰も端っこで泣かないようにと
君は地球を丸くしたんだろう?
だから君に会えないと僕は 隅っこ探して泣く 泣く
誰も命無駄にしないようにと
君は命に終わり作ったよ
だから君がいないその時は
僕は息を止め待つ

 

 

そして静かな曲調へと戻りますが、ギターのリズムが印象的で、盛り上がったまま進行していきます。

 

するとね君は いつでもここに来てくれたのに
もうここにいない いない

 

ここからはコーラスが加わり、ものすごく複雑な音になっていきます。

 

明日を夢見る人間信者は
明日の死を待つ自殺志願者に
3分前の僕がまた顔を出す
息を止めると心があったよ
そこを開くと君がいたんだよ
左心房に君がいるなら問題はない  ない  ないよね

 

ミュージックビデオでは "3分前の僕がまた顔を出す" のところで逆再生されて巻き戻り、過去と現在の2人が同時に映るという映像になっています。

 

時計音が効果的で、ここでもサビへのつなぎこみが素晴らしいです。

 

二秒前までの自殺志願者を
君は永久幸福論者に変えてくれた
そんな君はもういない いない いない いないけど
この心臓に君がいるんだよ
全身に向け脈を打つんだよ
今日も生きて今日も生きて
そして今のままでいてと
白血球、赤血球、その他諸々の愛を僕に送る

 

フィニッシュはスカッと終了します。

失恋ソングだけど、スカッとです。

 

この楽曲は本当に様々な工夫がされていて、何度も波のように盛り上がり区間がやってきます。それも別の手法を使って。

 

野田さんの声は高いので、静かなパートを設けたり、盛り上げ区間を入れることで、ドラマティック性をより強調させているのかもしれません。そこが逆に彼らの独自性、魅力となった作品だと思います。

 

BUMP OF CHICHKNと似ていると評されることもあるようですが、似て非なるもの。

 

リスペクトする部分はもちろん残りますが、それでもRADWINPSのオリジナリティーは素晴らしい。

 

情緒的で詩的な歌詞、複雑なサウンド、盛り上げ秀逸さ、映画音楽を手掛けているのも納得です。

 

私も盛り上げ上手になりたい!

 

音楽ソムリエ

なゆた

 

RADWIMPS4~おかずのごはん~

RADWIMPS4~おかずのごはん~