さわやかなサウンドが躍動感と共に押し寄せてくる!
こっ・・・このバンド・・・
底が知れん!!
イントロのキラキラ感、AメロとBメロの躍動感、サビの「いこうよ」のリフレイン、バックで流れる音、さわやかと華やかさが押し寄せる映像、そして絶妙のスピード感・・・ハァ、ハァ・・・、すべて最高だぁー!
バンプオブチキンと出会った頃を思い出すような "懐かし新しいサウンド" に仕上がっております。未だに進化が止まらない、すごい!
作詞作曲はもちろんボーカルの藤原基央さん
曲の出足の声で全部持っていかれました。
何を言おうとしたの
その目の奥に何を隠したの
秒針はそこを示して止まっている
渇いた喉が震えて
聞こえない言葉を呟いている
皆集まって 全員ひとりぼっち
足音の隙間 何か落ちる音
聴こえた耳に触れた 指先が熱い
いこうよ いこうよ
嵐の中も その羽根で飛んできたんだ
いこう いこうよ
「いこうよ」の繰り返しが印象的な曲、止まってしまった状況から再始動を応援してくれる、バンプ流の応援歌に感じました。バンプオブチキンの歌詞は詩的でいつもどういう意味だろうと考えさせられます。
嘘と本当に囲まれ
逃げ出す事もままならないまま
秒針にそこを指されて止まっている
失うものはないとか
かっこいい事言えたらいいよな
本気で迷って 必死にヘラヘラしている
夜を凌げば 太陽は昇るよ
そうしたら必ず また夜になるけど
希望 絶望
どれだけ待ったって
誰も迎えにこないじゃない
いこう いこうよ
「本気で迷って必死でヘラヘラしてる」
「どれだけ待ったって迎えに来ないじゃない」、今の時代にも合ったグサリとくる表現がすごい!
この曲は希望とは反対の絶望に関する表現をあえて曲中に散りばめることで、逆に希望へ向けて進むことを応援するような歌詞となっています。
そして後半にくる次のように言葉に救われます。
与えられた居場所が 苦しかったら
そんなの疑ったって かまわないんだ
閉塞感に満たされている状況でも、何か動き出そう!と思える歌詞に感謝です。
曲の題名にも含まれる "望遠" とは遠くを見るという意味をもちます。自分の近くではなかなか希望に満ちたことは少ないし、絶望までいかなくても、どちらかと言えばいやなことの方が多いです。
ですが、"希望" は遠くにあるもの、"望遠" の気持ち (希望)、を持って日々が過ごしていきたいと感じます!
そして、この水彩画風のミュージックビデオの映像、どうやって作ったんだろうと気になりました。
どうやら "ロトスコープアニメーション" という手法で撮影されています。ロトスコープアニメーションはモデルの動きをカメラで撮影し、それをトレースしてアニメーションにする手法のことです。
何もないところからではなく、実際にバンプオブチキンのメンバーが、天体観測や凧揚げ、オモチャの飛行機飛ばし、自転車など、実写で撮影した映像を、水彩画風のイラストにし、繋ぎ合わせたとのこと。
制作期間3ヶ月、手書きのイラスト5000枚にものぼったそうです。お金と時間かかってますわ。それだけに映像は本当に素敵なもので素晴らしいです!
さて、もうすぐアルバムの発売日ですね。気にりますね。今回は隠しトラックあるのでしょうか?
たのしみ!
音楽ソムリエ
なゆた