ゾクッとくるピアノのコード進行が美しい!
ピアノの音が好きなので、どうしても聴いてしまう。素晴らしいメロディー、癖になる和音の並ばせ方、本当にすごいね、ただただ感心。
ゲスの極み乙女。「サカナの心」。
この曲は "145" というテンポ設定から作られた曲だそうです。当初はループミュージックのようになってしまい、あまり納得できる曲に仕上がらなかったようですが、サビのコード進行とメロディーを工夫することで、(偶然?)ものすごくきれいな曲になったとメンバーは語っておられました。
いや~狙い通り!サビの部分のピアノの和音の響きが本当に美しくてきれいです。ゾクゾクッと体にくる感じがすごい!
心震える音って、すごく少ないのですが、この楽曲はゾクッとなるのです。ジェットコースターでテッペンから降りる時、あの一瞬に感じるゾクッと感と似ています。
また、音数が非常に少なくて、ドラムとベースのリズムラインとピアノだけというシンプルな曲であり、驚くほどピアノ和音が響きます。
このコード進行だけを鳴らしておきたいぐらい、それぐらい好きだー!
作詞作曲は川谷絵音さん
歌詞は相手へ想いを伝えたいのだけど、なかなか届かない状況を描写しています。"あなた" には届くことなく、サカナ(届いても仕方がないもの)にしか届かないという葛藤がこの曲には表現されています。
統計学上のあなたの心の数を見て
数十秒後もう僕は違う誰かを見てる
理論上はあのサカナもあなたもゲス乙女
空想上はまだマトモなふりして踊ってる涙声でふうっふー
また嘲笑されてんだ
今日も明日も明後日も
逃げはしないけどさ声が泣いてる
ふと嘆いてる
あなたの目が届かなくてさ
どう歌っても
どう愛しても
僕の声は
あなたじゃなくサカナまで
それにしても、この美しい音はすごい!
この楽曲はピアノメインですが、テンポが速い中、ベースとドラムによって、ロック感を持たせ、よりピアノが引き立ちます。
彼ら独特のプログレ音楽の良さがすごく出た楽曲だと思います。
(プログレ:プログレッシブ・ロックの略、クラシックやジャズ、フォーク、地域音楽などをロックに融合させた音楽のこと)
ピアノって、やはりいいですね!
音楽ソムリエ
なゆた