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異邦人 (2016年, EGO-WRAPPIN')

オリエンタルなサウンドに心奪われる!

 

異邦人(いほうじん)

どこかオリエンタルな雰囲気漂います。原曲は1979年に久保田早紀さんによって作詞作曲され、リリースされました。

 

多くのアーティストにカバーされている名曲です。原曲の久保田早紀さんのバージョンも良いのですが、今回ご紹介するのはEGO-WRAPPIN' によるカバー曲になります。

 

EGO-WRAPPIN'(エゴラッピン)は、1996年にボーカルの中納良恵(なかのよしえ)さんとギターの森雅樹 さんの2名で結成されたユニットです。


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EGO-WRAPPIN'

 

中納さんのパワフルなボーカルと森さんの巧みなギター、管弦楽の豊かなバックバンド演奏、まさにJAZZとロックの融合❗


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ROUTE 20 HIT THE ROADより

 

しかし、このアレンジは何だーー❗

素晴らしいぞーー❗

 

管弦楽の部隊が入ると、一気にジャズっぽくなり、歌謡曲から一転してオシャレな感じへと変化します。それでいてオリエンタルな要素は色濃く残る絶妙なアレンジがGoodです。さらに演奏に負けない、生き生きとした中納さんのパワフルボイスに聴き入ってしまいます。

 

 

作詞作曲は久保田早紀さん

情景を切り取ったかのような文学的歌詞になっております。

子供たちが空に向かい
両手をひろげ
鳥や雲や夢までも
つかもうとしている
その姿は 昨日までの何も知らない私
あなたに この指が届くと 信じてた
空と大地が 触れ合う彼方
過去からの旅人を 呼んでいる道
あなたにとって私 ただの通りすがり
ちょっと振り向いてみただけの異邦人

 

市場へ行く人の波に
身体(からだ)を預け
石畳の街角を
ゆらゆらとさまよう
祈りの声 ひずめの音 歌うようなざわめき
私を置き去りに 過ぎてゆく白い朝
時間旅行が 心の傷を
なぜかしら埋めてゆく 不思議な道
サヨナラだけの手紙 迷い続けて書き
あとは哀しみをもてあます 異邦人
あとは哀しみをもてあます 異邦人

 

歌詞を考察してみると

この楽曲は失恋ソングでした。

 

 

鳥や雲をつかもうと手を伸ばす子どものように、あなたにも手が届くと思っていたんだけど、届かない。あなたにとって、私はちょっと、ものめずらしい異邦人 (異質な人物)

 

立ち直れない中でも、白い朝はやってくる。時間が心の傷を癒してくれる。サヨナラの手紙を迷いながらも書いているんだけど、哀しみをもて余してしまう。(上手く処理することができない)

 

 

失恋を情景にうまく落とし込んだ歌詞が見事です。しかし、シルクロードなど、オリエンタルな内容はあまり投影されていないことに気づきます。

 

実はこの楽曲、元々の曲名は「異邦人」ではなく、「白い朝」だったとのこと。また、シルクロードをイメージしたような壮大な歌かと思いきや、実はJR中央線の車窓から映った光景を描いた歌詞であり、その風景は八王子周辺とのこと。身近 (みじか)やん!

 

当時の音楽プロデューサーの助言もあり、曲名は「異邦人」となり、オリエンタルなサウンドに仕上がったようです。

 

この光景が八王子で見られるとは、親近感が沸いてきます。まぁ~、場所はどこでも良いじゃないですか。音楽には日本の良いとこが出ています。

 

音楽ソムリエ

なゆた

 

異邦人

異邦人