脳内で何度もリバイバルする音楽が凄い!
サカナクションの "忘れられないの"
違和感たっぷり、80年代を意識したこの楽曲、皆様はどう感じられましたでしょうか!?
ミュージックビデオのインパクト、初めて見た時は、やはり衝撃を受けました。ブラウン管テレビを模したような色味と、4:3のアスペクト比の画面、肩パット入りの白スーツ、夜景の合成映像などなど
一度見たら忘れられない、この映像と音楽、サカナクションらしさが滲み出ていると感じました。
8センチCDシングル『忘れられないの/モス』より
ミュージックビデオのインパクトが凄すぎたせいか、実はこの楽曲について私は正直ピンとこず、あまり深くは聴いていませんでした。
この曲はサカナクション7枚目のオリジナルアルバムである834.194(はちさんよんいちきゅうよん)のリード曲となっています。
『834.194』は、サカナクションが札幌時代に活動拠点としていたスタジオと、現在レコーディングの際に使用している東京の「青葉台スタジオ」を結んだ距離(834.194km)に由来するそうです。
自分達の原点から現在までを表現したオリジナルアルバムとなっております。ちなみに、834.194はやみよいくよ(闇夜行くよ)と覚えると良いそうですよ🎵
このアルバムはまさに名盤で、「マッチとピーナッツ」、「モス」、「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」等々、良い曲が多く、そちらの方が気に入って聴いていました。
しかーし、最近脳内で「忘れられないの」がフィーバーしています❗
この楽曲は基本同じリズムが繰り返し続きます。「ずっとずっと・・・」からのBメロはファンファン鳴ってリズムがないように聴こえますが、よく聴くとここでも同じリズムが小さく鳴っています。このループミュージックのせいか、すぐには楽曲の良さを理解できませんでした。
しかし、この曲の凄いところは、時間が経って聴き直すと、不思議とまた聴きたくなり、2回、3回と勝手に頭の中で鳴り止まなくなります。リード曲にした理由が分かりました。
リバイバルというワードが相応しい楽曲❗
リバイバル:
一度、顧みられなくなったものが、また見直されること。再評価されること
曲名通り、いつまでも忘れられない❗何度も思い出してしまう、そんな楽曲かと思います。
歌詞の内容は過去の恋愛を振り返り、思い出す哀愁ある悲しい歌詞となっております。
作詞作曲:山口一郎
忘れられないの
春風で
揺れる花
手を振る君に見えた新しい街の
この淋しさ
いつかは
思い出になるはずさ素晴らしい日々よ
噛み続けてたガムを
夜になって吐き捨てたつまらない日々も
長い夜も
いつかは
思い出になるはずさ
春風で揺れる花を見ると、君のことを思い出してしまう。でも離れたんだから、いつまでも引きずる訳にはいかない。いい思い出にきっと変わるはず
ずっと
ずっと
隠してたけどずっと昔の
僕の答えをまた用意して夢みたいなこの日を
千年に一回ぐらいの日を
永遠にしたいこの日々を
そう今も想ってるよ
言い出せなくて隠してきた言葉を思い出し、もし伝えられることができていれば、それは特別な日になったんじゃないか、今もそう思っているよ
ずっと
ずっと
この言葉をずっと昔の
僕の答えを今用意して夢みたいなこの日を
千年に一回ぐらいの日を
永遠にしたいこの日々を
そう今も想ってるよ夢みたいな夜の方
千年に一回ぐらいの月を
永遠にしたいこの夜を
そう今も想ってるよ
ずっと伝えられなかった言葉を思い出してしまう。もし伝えていれば、特別な日、特別な夜を過ごせたんじゃないか
誰しもが経験したことある、″伝えられなかった後悔″ について歌われております。
伝えない後悔は絶対に悔やむ・・・!
勇気を持て!!
ということでしょうか!?
映像だけではなく、音も80年代のテクノポップを色濃く残しており、何度も聴いていると着実にはまっていきます。
古いけど新しい
新しいけど古い
この違和感が何とも言えない・・・。
そんな楽曲だと思います。
そして ″やらない後悔″ はしたくないですね。
音楽ソムリエ
なゆた