等身大の歌詞、切ないメロディーに玄人ラップ、音楽フラッシュバックが起こる!
chelmico(チェルミコ)の音にゲキハマリ中・・・
その中でも、この楽曲は好きすぎる
『Balloon(バルーン)』
chelmicoチェルミコとは
2014年に結成されたRachel(レイチェル)さんとMamiko(マミコ)さんからなるラップユニット。
2016年に1st Album「chelmico」、昨年9月には「EP」をリリースし、等身大のリリック、洗練されたラップと、キャッチ―なメロディー、滑らかなフロウが注目されています。
HIP HOPという枠に捉われないPOPなセンスと2人の自由気ままなキャラクターが注目を集め、企業のCMなどでも活躍されています。🍵爽健美茶のCMソングは印象でした。
どこかRIPSLYME(リップスライム)やHALCALI(ハルカリ)の系譜を思わせる彼女達の曲、よく聴いていた音が、現代版にリニューアルされ、独自のエッセンスをプラスした感じ、見事にハマってしまった!
この『Balloon(バルーン)』、イントロのピアノ和音のリズム、少し切ない雰囲気、聴き心地のよいメロディー、気だるいラップ、そこからの切ない歌詞、テクニカルなラップ、様々な要素が重なり、素晴らしい曲となっております。
chelmico アルバム Fishingより
chelmicoの曲はどちらかというと明るく、アップテンポ、そして巧みでカッコいいラップ曲が多いのですが、この『Balloon』はバラード調で、全体のテンポもゆったりめ、彼女達にとってもチャレンジングな楽曲だったそうです。
2人の声は中音域というんでしょうか、高くも低くもない、中音域の声がすごく良いです。少し掠れ感を出した声、ゆったりとしたテンポでも、カッコよく響きます!
テンポがゆっくりの日本語ラップは、なかなかリズムに乗りにくく難しいと思われるのですが、流石です。また自分達の体験を元にした等身大の歌詞が、切ない、切ない。
風船がはじけた
音を横で聞いた
うずくまって包んだ
お守りみたいに
その手首をもう一度かぎたいよ
なんでだろ
君が好きだから
″その手首をもう一度かぎたいよ″
という歌詞があるんですが、この歌詞めちゃくちゃいいですね。これぞ等身大というか、歌詞だけでもドキドキしてしまうというか、言葉って面白いなと改めて感じました。
その他にも
″この曲もいつか懐かしい引き出しに詰められる″
″昨日愛したエイリアンはもう飛んでいった″
(続くアーアッアー~、ア~アッアー)
歌詞と音の重なりが素晴らしく心地よいです。
そしてRachel(レイチェル)さんとMamiko(マミコ)さんの声がそれぞれ特徴があり、個性があるので2人の声が重なるとハモっているようにズレて聴こえるのも非常に良い❗
う~ん、最初にこの曲を聴いた時に「音楽フラッシュバック」が起こりそうな曲だなと思いました。決まった音楽を聴くとその時の自分の状況や気持ち、その場所へとフラッシュバックするような感覚を与えてくれる、まさにそんな楽曲ではないかと思います。
切ない時には、日記をつける代わりにchelmico(チェルミコ)の『Balloon(バルーン)』を繰り返し聴いておくのも良いのでは!?
音楽日記、お勧めです!!
音楽ソムリエ
なゆた