音楽ソムリエ

おすすめの楽曲を紹介しています!

いかれたBaby (1993年, Fishmans)

研ぎ澄まされたシンプルさ、その中で豊かな表現がひかる!



いつまでも色褪せない名曲

フィッシュマンズの『いかれたBaby』

1993年に発表されたこの楽曲、今だに多くのアーティストにカバーされ、影響を与えている

 

佐藤さんあなたが創りだした名曲、今も生き続けています・・・

 

フィッシュマンズ(Fishmans)は、1987年に結成された日本のロックバンド、その音楽性はレゲエの他、ダブ、エレクトロニカ、ロックステディを基調に、ロック、ファンク、ヒップホップなどの要素を取り入れた独自のミクスチャーサウンドでした。

 

ダブとはレゲエのリズムを強調し、エコーやリバーブなどのエフェクトを効かせた音楽のことですが、フィッシュマンズの特徴的な音楽性、その基盤となっています。

 

シンプルなリズムの繰り返しに、エフェクトが効果的に響き、そこにゆったりと落ち着いた歌、力の抜けた演奏が唯一無二の個性を放っています。

 

 

メンバー
佐藤伸治 (ボーカル、ギター)
茂木欣一 (ドラムス)

旧メンバー
柏原譲 (ベース)
ハカセ (キーボード)
小嶋謙介 (ギター)

 

 

ボーカルであり、ほとんど全ての楽曲をつくっていた佐藤伸治さんは、1999年3月15日に33歳の若さで急逝されています。

 

フロントマンとしてステージに立ち続けてきた佐藤さんが亡くなり、フィッシュマンズの全てが停止した・・・

もう新曲が作られることもなく、新しいアルバムが世に出ることもない

 

時が止まってしまったフィッシュマンズの音楽ですが、今だに新しいリスナーを増やし続け、聴き継がれている名曲を多く残しています。


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その中でもこの『いかれたBaby』

少し陽気なレゲエ調のビートに

シンセ音のサイケデリック感

そこに自然体で鼻にぬけるやさしい声

でも何だか物悲しいグルーヴ

不思議な音楽というのが第一印象でした

 

しかし聴けば聴くほど惹かれていくサウンド

今聴いても新しさを感じさせる

「窓の 外には 光る 星空」

その冒頭で流れるわずか6音のピアノ音が美しい、素晴らしいサウンド

 

また、佐藤さんが目指した「リアルな実体験を曖昧な言葉で歌うこと」を意識した歌詞

その意味も魅力的です。

 

 

作詞作曲:佐藤伸治

悲しい時に 浮かぶのは いつでも君の 顔だったよ
悲しい時に 笑うのは いつでも君の ことだったよ

人はいつでも 見えない力が 必要だったり してるから
悲しい夜を 見かけたら 君のことを 思い出すのさ

窓の 外には 光る 星空
君は見えない魔法を投げた
僕の見えない所で投げた
そんな 気がしたよ

素敵な君はBaby いかれた僕のBaby
夜のスキマにKiss 投げてよ
月夜の晩のBaby いかれた君はBaby
素敵な君はBaby いかれた僕のBaby
夜のスキマにKiss 投げてよ
ゆううつな時もBaby いかれた君はBaby

悲しい時に 浮かぶのは いつでも君の 顔だったよ
悲しい時に 笑うのは いつでも君の ことだったよ

 

 

退屈でつまらない、ちっぽけで些細な日常、そんな日々がこの歌詞にはこもっているとのこと・・・

 

″悲しい時に浮かぶのは君の顔″

″悲しい時に笑うのは君だった″

 

自分が悲しい時には君が浮かび、その君は笑っている・・・、とすれば自分と一緒に悲しんでくれる存在ではないのだなと

 

君は遠い憧れの存在なのかもしれません。

そのせいか、少し悲しいグルーヴを感じさせられます。

 

「いかれた」とは人の性格や行動に異常な性質が見られているということ

自分のこと「いかれた」と揶揄しながらも不安な夜や憂鬱を感じた時に、誰かを必要とする自分の弱さをさらけ出した歌詞が印象的だ。

 

時間が止まってしまったフィッシュマンズというバンドが産み出した名曲

 

多くの人に知って、聴いてもらい、そして未来へ残していかなくてはいけない名曲だと感じた

 

音楽ソムリエ

なゆた

 

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