音楽ソムリエ

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サマーヌード (1995年, 真心ブラザーズ)

サマーヌードって実はとても切ない!

 

夏のポピュラーソングの代表曲、明るく、ポジティブな出来事を唄っている・・・、そんな印象がある楽曲だが、実はすれ違う2人の心を描いた切ない夏のストーリーが展開されている。

 

『サマーヌード』は曲だけではなく、歌詞の意味を考えると、その素晴らしさに気づかされるのだ❗

 

 

真心ブラザーズ(まごころブラザーズ)は、1988年に結成された二人組ロックバンドだ。

 

音楽サークルの先輩YO-KINGと後輩桜井秀俊で結成された。バラエティ番組の“フォークソング合戦”にて見事10週連続で勝ち抜き、同年9月にメジャー・デビューを果たす。

 

メンバー
倉持陽一(YO-KING)(ボーカル・ギター)
桜井秀俊(ボーカル・ギター)


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『サマーヌード』はYO-KINGさんの太く、力強いボーカルとキャッチーでエネルギッシュなメロディーが清々しく心地よいナンバーである。

 

ちなみにミュージック・ビデオでは、波打ち際で、真心ブラザーズの2人と女性2人が戯れるというものだが、この女性2人組はメジャー・デビュー前のPUFFYであるそうだ。

 

ミュージックビデオの映像のように友達として、4人で旅行にきたのか、明るく楽しい曲調で展開されていくが、その実は切ないストーリーが浮かび上がる。

 

 

作詞:桜井秀俊・倉持陽一

作曲:桜井秀俊

何か企んでる顔

最後の花火が消えた瞬間

浜には二人だけだからって

波打ち際に走る

Tシャツのままで泳ぎ出す

5秒に一度だけ照らす

灯台のピンスポットライト 小さな肩

神様にもバレないよ 地球の裏側で

僕ら今 はしゃぎすぎてる 夏の子供さ

胸と胸 からまる指

ウソだろ 誰か思い出すなんてさ

 

響くサラウンドの波

時が溶けてゆく真夏の夜

夜風は冬からの贈り物

止まらない冗談を諭すよに

ついてくるお月様

走る車の窓に広げ はためくTシャツよ 誇らしげ

神様さえ油断する 宇宙の入口で

目を伏せて その髪の毛で その唇で

いつかの誰かの感触を君は思い出してる

僕はただ 君と二人で通りすぎる

その全てを見届けよう

この目のフィルムに焼こう

 

そうさ僕ら今 はしゃぎすぎてる 夏の子供さ

胸と胸 からまる指 ごらんよ この白い朝

今はただ 僕ら二人で通りすぎる

その全てを見届けよう

心のすれ違う 瞬間さえも包むように

 

 

歌詞を熟読してみると、一番の最後までは夏の情景を彩った美しい歌詞のラブソング、このまま上手くいくのかと思いきや・・・。

 

一番の最後に「ウソだろ 誰か思い出すなんてさ」という一文が差し込まれる。ここから一転、明るいラブソングではなく、フラストレーション、胸中からの叫びが伝わってくる。

 

夏の美しい情景が変わることなく描かれている中、いい感じの関係を構築しておきながら、まだ振り向いてもらえていない。過去の恋人を忘れられない彼女・・・。

 

悔しいがその何とも言えない感覚、健気な男性の想いが伝わってくる。白い朝はやって来るのか気になります。

 

夏は開放的な気分になる。

夏の子供のようにはしゃぐ姿とがっかりした時の落胆、そのギャップが魅力的だ。

 

上手くいくばかりじゃ面白くないのだ。

今年もサマーヌードの季節が近付いてくる。

 

音楽ソムリエ

なゆた