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Lost in Yesterday (2020年, Tame Impala)

テーム・インパラのサウンド、これは音楽の底無し沼から抜け出せなくなる❗



J-POPのようにキャッチーではない

聴いたらすぐには浸透してくるというわけでもない・・・

 

いやしかし

フワフワしていて奇妙な空気感

サイケデリックな音

独特の力強いビートのリフレイン

 

洋楽を聴かない人でも

いつの間にか、音が体に浸透してくる(はず)

この音楽は癖になぁるーんだぁ~❗

 

 

テーム・インパラ (Tame Impala) は、ケヴィン・パーカー(Kevin Parker)を中心とするオーストラリア・パース出身の5人組サイケデリック・ロックバンドである。

 

2007年にケヴィン・パーカーのソロプロジェクトとして活動を開始し、翌年にEPデビューを果たすと、60年代後半のロックに大きな影響を受けたストレートなサイケデリック・ロック・サウンドで世界中にムーブメントを起こしている❗

 

ちなみに、ケヴィン・パーカーさん、ボーカル・ギター・ベース・ドラム・キーボードほぼすべてのレコーディングにおいて、すべての楽器を演奏しているそうだ。

 

アメリカ、カリフォルニア州インディオ、コロラド砂漠の一角で開催される世界最大の音楽フェス、コーチェラ・フェスティバルでは、2019年にヘッドライナーとして出演している。ちなみにヘッドライナーは簡単になれるものではなく、たくさんの人が集まる音楽フェスの主役、顔ですので、その人気の高さが伺える。

 

日本では洋楽自体を聴く人が少ないが、やはり良いものは良い。蟻地獄、沼、依存症、彼らを楽曲を紹介すると、そんな言葉が並んでしまう。何だか分からないが何回も聴いてしまう、聴きたくなる。実に不思議な音楽である。


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この『Lost in Yesterday』はリフレインを意識したミュージックビデオとなっており、一周回るごとにパーティー出席者の服装が豪華になっていく。人々が少しずつ豊かになっていく移り変わる姿が目に映る。まるで辛かった昨日を忘れるかのように、くるくる周っていくのだ。

 

しかし、苦労したあの時の出来事が突如現れ・・・、最後には驚きの展開が待っています。

 

細部まで作り込まれた映像、どんな風に変化していくのか確かめたくなり、何度もミュージックビデオを見てしまう、そしていつの間にか音が耳から離れなくなる。そうなってしまった人も多いのではないかと思います。

 

 

そして歌詞の意味も是非確認して欲しい。拙いですが、和訳を載せておきます。

 

 

Songwriter: Kevin Parker

When we were livin’ in squalor, wasn’t it Heaven?
Back when we used to get on it four out of seven
Now even though that was a time I hated from day one
Eventually, terrible memories turn into great ones

貧乏暮らしをしていた頃は天国じゃなかったのか?

振り返ると7人のうち4人がそんな状態だったのに

今はたとえあの大嫌いな日でも

やがて酷い思い出は偉大なものになる

 

So if they call you, embrace them
If they hold you, erase them

だから呼ばれたら、抱きしめよう

掴まれたら、消してしまおう

 

‘Cause it might’ve been somethin’, who’s to say?
Does it help to get lost in yesterday?
And you might’ve missed somethin’, don’t say
‘Cause it has to be lost in yesterday
And you’re gonna have to let it go someday
You’ve been diggin’ it up like Groundhog Day
‘Cause it might’ve been somethin’, don’t say
‘Cause it has to be lost in yesterday

何かあったかもしれないからと誰が言うの?

昨日のことを忘れてもいいのか?

何かを見落としたかもなんて言わないよね

昨日のことは忘れてしまったから

そして、いつかは進まなければならない

グラウンドホッグ・デイのように 掘り起こしてきたんだな

何かあったかもしれないからとか言わないでくれ

昨日のことは忘れてしまうから

 

*グラウンドホッグデー(英語: Groundhog Day, Groundhog's Day)は、アメリカ合衆国及びカナダにおいて2月2日に催される、グラウンドホッグ(リスの大きめのやつ)を使った春の訪れを予想する天気占いの行事。

 

 

Matty said life didn’t go the way that he planned it
Said, “Oh, what I’d give to start over, boy, I demand it
So, what was I ever afraid of? Why did I worry?
And why was I ever so brainless? Head in a flurry”

マティは人生は自分の計画通りにはいかないと言っていた

"やり直すためには何をしてもいいんだ "と言ったんだ

じゃあ私は何を恐れていたのか? なぜ心配したのか?

そして、なぜ私は今まで頭が働かなかったのだろう? "頭の中が狼狽している"

 

‘Cause if they call you, embrace them
If they stall you, erase them

呼ばれたら、抱きしめよう

足止めされたら、消してしまおう

 

‘Cause it might’ve been somethin’, who’s to say?
Does it help to get lost in yesterday?
And you might’ve missed somethin’, don’t say
‘Cause it has to be lost in yesterday
And you’re gonna have to let it go someday
You’ve been diggin’ it up like Groundhog Day
‘Cause it might’ve been somethin’, don’t say
‘Cause it has to get lost in yesterday

何かあったかもしれないからと誰が言うの?

昨日のことを忘れてもいいの?

何かを見落としたかもなんて言わないよね

昨日のことは忘れてしまったから

そして、いつかは進まなければならない

グラウンドホッグ・デイのように 掘り起こしてきたんだな

何かあったかもしれないから言わないでくれ

昨日のことは忘れてしまうから

 

 

If it calls you, embrace it
If it haunts you, face it

呼ばれたら、抱きしめよう

悩んだら、向き合おう

 

 

I know it’s mad, I understand
It’s only Snakes and Ladders
The period you never had
There’s only one that matters

狂っているのは分かっている

そんなのはヘビとハシゴだけだよ

あなたにはなかった時代

肝心なのは一つだけ

*「ヘビとハシゴ」は古代インドのボードゲーム

 

And if it calls you, embrace it
If it holds you, erase it
Replace it

そして、呼ばれたら、抱きしめる

掴まれたら、消してしまおう

置き換えよう

 

 

和訳を読んでどう思われましたか?

 

この楽曲の意味を調べてみて驚いたのは、すごくポジティブな歌詞だということだ。サイケデリックで、あまり意味を持たない言葉を並べられている訳ではない。今日を未来を応援してくれているポジティブな歌詞となっている。

 

So if they call you, embrace them

If they hold you, erase them

If they stall you, erase them

If it haunts you, face it

 

it (Yesterday, 昨日起こった嫌なこと)に

  掴まれたら、そんなこと忘れてしまおう!

  足止めされたら、消してしまおう!!

  悩んだら、向き合おう!!!

 

サウンドもカッコいいが、歌詞もカッコいい

テーム・インパラ (Tame Impala)のすごさが光る❗

 

軽蔑や批判を受けて苦しむ時も、時間が経てば、薔薇の色合いをおびた景色に見える。過去を振り返るのは決して容易ではないが、この楽曲は、過去を乗り越え先へ進むことを表現しているのである。

 

音楽ソムリエ

なゆた

The Slow Rush

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