音楽ソムリエ

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Reptilia_レプティリア (2004年, The Strokes_ザ・ストロークス)

 ザ・ストロークス、そのルーツにあるシンプルなロックと洗練されたサウンド!



「ザ・ストロークス(The Strokes)ていうバンドが久しぶりにアルバム出すってよ。」

どこかで聞いた映画タイトルみたいに、ツイッターのタイムラインが盛り上がりを見せていた。

 

2020年にリリースされた『The New Abnormal』、このオリジナルアルバム、実に7年ぶりにリリースされたそうだ。ファンにとっては待望の出来事、一方で、ストロークスをよく知らない人とっては、その功績や音楽性について再注目するきっかけとなった。

 

レプティリア(Reptilia)は彼らのルーツであるシンプルなロック、しかし洗練されたサウンド、いわゆるロックンロール・リバイバルを知る重要な曲である。

 

目次

 

 

ザ・ストロークス(The Strokes)とは

アメリカ合衆国ニューヨーク出身のロックバンド。2000年代におけるガレージロック・リバイバル(ロックンロール・リバイバル、ポストパンク・リバイバル)ムーブメントの代表的なグループとして知られる。

 

メンバー

ジュリアン・カサブランカス(Julian Casablancas) - ボーカル
ニック・ヴァレンシ(Nick Valensi) - ギター
アルバート・ハモンドJr. (Albert Hammond Jr.) - ギター
ニコライ・フレイチュア (Nikolai Fraiture) - ベース
ファブリツィオ・モレッティ(Fabrizio Moretti) - ドラムス

 

フロントマンであるジュリアン・カサブランカスさんが作詞・作曲を手がけており、その音楽はThe ロックバンドと思えるエレキギター、ベース、ドラムスの音が見事にマッチしたロックテイストの楽曲である。

 

 

ロックンロール・リバイバルとは

2000年代に入った当時、アメリカではヒップホップやR&Bなどの黒人音楽やラップメタル/ヘヴィロックが、イギリスではレディオヘッドやコールドプレイなどのどちらかというと暗く陰鬱とした雰囲気を持ったロックが流行していた。

 

その中でストロークスは1960年代前後のロックンロール/ガレージ・ロックを現代の若者風にスタイリッシュに変化させたサウンドにより人気を博した。ストロークスの登場以降、シンプルなガレージロックバンドが人気を集めるようになり、その現象はガレージロックリバイバルと呼ばれるようになった。

 

ガレージロックの名称はガレージで練習するアマチュアバンドが多かったことに由来する。

 

レプティリア (Reptilia)

 レプティリアは爬虫類を意味する言葉、ジャケットに描かれているムカデのエイリアンは爬虫類っぽい感じだ。(ムカデは爬虫類じゃないけど・・・。)


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サウンドはエレキギターの音がカッコよく印象的であり、世界の全ての陰鬱を吹き飛ばすかのようなドスの利いた太い声が響く。

 

シンプルなコード進行、エフェクターを使用しない乾いたサウンド、無骨で内から涌き出るようなボーカル、ロックンロールの「静」と「動」、原点回帰と新しさのミックスが特徴的である。

 

 

歌詞と和訳

断片的、抽象的な言葉が並べられており、解釈が難しいが、実は彼女との別れ、その別れからの脱却を歌っているようである。荒々しいサウンドだが、歌詞ではナイーブな心情が描かれている。

 

後半の ″she's fixing her hair″ が出てくるまではYouが男性なのか女性なのか分からないが、この一文で全体の内容を捉えることができる。

 

He seemed impressed by the way you came in
"Tell us a story, I know you're not boring"
I was afraid that you would not insist
"You sound so sleepy, just take this, now leave me"

彼は君が入ってきたことに感動していたようだ

「話を聞かせてくれ、君が退屈な人じゃないのを知ってるんだ」

君がそう主張しないことを恐れていた

「眠そうな声だ。これを持って、私から離れてくれ」

 

 

I said, please don't slow me down if I'm going too fast
You're in a strange part of our town

もしスピードを出しすぎても ゆっくりにしないでくれよ

君はこの街の奇妙な場所に迷い込んだんだ

 

 

Yeah, the night's not over, you're not trying hard enough
Our lives are changing lanes, you ran me off the road
The wait is over, I'm now taking over
You're no longer laughing, I'm not drowning fast enough

ああ、夜は終わっていない、まだ努力が足りない

俺たちの生活は車線変更している

君は俺を道から追い出した

待つのは終わりだ、俺が代わる

もはや笑えない、早く溺れるつもりもない

 

 

Now every time that I look at myself
"I thought I told you, this world is not for you"
The room is on fire and she's fixing her hair
"You sound so angry, just calm down, you found me"

今では自分を見るたびに

「この世界は君のものではないと言った」

部屋に火がついていて、彼女(君)は髪を直している。

「君は怒ってるみたいだけど 落ち着いて 俺を見てくれたね」

 

I said please don't slow me down if I'm going too fast
You're in a strange part of our town

もしスピードを出しすぎても ゆっくりにしないでくれよ

君はこの街の奇妙な場所に迷い込んだんだ

 

 

Yeah, the night's not over, you're not trying hard enough
Our lives are changing lanes, you ran me off the road
The wait is over, I'm now taking over
You're no longer laughing, I'm not drowning fast enough

ああ、夜は終わっていない、まだ努力が足りない

俺たちの生活は車線変更している

君は俺を道から追い出した

待つのは終わりだ、俺が代わる

もはや笑えない、早く溺れるつもりもない

 

 

躍動感溢れるギターソロ

ギターソロが実に素晴らしく、いつまでも耳に残る。何かを吹っ切り、新しい道へ変更する決意が込められている。

 

ちなみにミュージックビデオの最後にボーカルのジュリアンさんが口からカメラのレンズを吐き出しているそうだ。

 

じっくり確認すると、確かに、何か出してる・・・。

 

また、最新アルバム『The New Abnormal』ではシンセサイザーや打ち込みを使った新しいサウンドも聞かせてくれている。ザ・ストロークスは、伝統を受け継ぎながら、新たな価値を産み出す、匠のようなバンドではないかと思った。

 

音楽ソムリエ

なゆた

Room on Fire

Room on Fire

  • アーティスト:The Strokes
  • 発売日: 2003/10/28
  • メディア: CD