非日常が感じられる異世界サウンド!
2021年夏、Fishmans(フィッシュマンズ)のドキュメンタリー映画が上映される。ティザー映像ではこの『ナイトクルージング』が流れている。
純粋に音楽を追い求めた彼ら
時間が経過しても新しい音を求め
儚くてどこか寂しげ
独特の浮遊感が漂う
時代を超えて多くのミュージシャンに影響を与え、今でも新しいリスナーを増やし続けている。
すごいバンドだ
しかし、新曲は出ることはない…
目次
Fishmans(フィッシュマンズ)とは
ボーカル、ギターの佐藤伸治を中心として1987年に明治学院大学の音楽サークル内で結成された。
結成初期はレゲエを基調としたポップな楽曲を演奏していたが、メンバーの脱退や、エンジニアZAKの参加により、その音楽性はレゲエの他、ダブ、エレクトロニカ、ロックステディをベースに、様々な要素を取り入れたサウンドを展開するようになった。
特に『空中キャンプ』、『LONG SEASON』、『宇宙 日本 世田谷』の3作品は「世田谷」3部作と呼ばれ、名盤として聴き継がれている。
佐藤の死
1999年3月15日、ほぼすべての楽曲を作り、フロントマンとしてステージに立っていた佐藤が死去。これによりバンドは活動を休止する。
一人残されたメンバーである茂木欣一(現スカパラダイスオーケストラ, Dr)は、ゆかりのアーティストをゲストボーカルとして迎えバンドを再始動、ライブを中心に、佐藤の遺した楽曲を伝えたいと、今もFishmansとして活動を続けている。
『ナイトクルージング』
それまでのポップな楽曲とは異なり、サイケデリック、独特の浮遊感、狂おしくも美しい非日常を切り取ったかのような、異世界を感じられるサウンドが特徴である。
Fishmansが新たな音楽を産み出す変換点となった楽曲であり、この楽曲を契機に多くの名曲を生み出していく。
歌詞
作詞:佐藤 伸治
作曲:佐藤 伸治
UP & DOWN, UP & DOWN
SLOW FAST, SLOW FAST
UP & DOWN ナイトクルージング
だれのせいでもなくて
イカれちまった夜に
あの娘は運び屋だった
夜道の足音遠くから聞こえる
だれのためでもなくて
暮らしてきたはずなのに
大事なこともあるさ
あー天からの贈り物
UP & DOWN, UP & DOWN
SLOW FAST, SLOW FAST
STAY TOGETHER ナイトクルージング
窓はあけておくんだ
いい声聞こえそうさ
歌詞の意味
『ナイトクルージング』は、佐藤さんが車窓から見える景色に新たなインスピレーションを得て、できあがった曲だそうだ。
アップダウン
スロウファースト
車の窓からの流れる夜景に何を思うのか
誰のためでもなく
暮らしてきたけど
いつの間にか大事な人ができた
大切な人と一緒にいたい
そんなひととき
しかし、この歌詞、実は大人の意味合いもあると思うのは私だけかな…。
美しくも夢の中にいるようなふわふわした感じ。ここが現実かどうか分からない。でも心地よい。そんなひととき。
美しく
心地良い
体の重なり
そんなことを意味しているようで深いのだ…
今夏、映画が楽しみだ!!
音楽ソムリエ
なゆた